BAC(バンクオブアメリカ)今後の見通し
バンクオブアメリカ(Bank of America Corp)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。
目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。
金利と株価:過去~現在
※チャート左目盛り:青線は株価推移、赤線は200日移動平均線
※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り
※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。
銘柄比較については関連記事(JPM/BAC:JPモルガンとバンクオブアメリカを比較)を参照
直近決算
バンク・オブ・アメリカは4月15日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想1.01$→結果1.11$
・売上高:予想299.2億$→結果303億$(前年同期比+11%)
★出典
IRページ
★予想値は以下のページを参照しました。
streetinsider
企業概要
バンク・オブ・アメリカ(Bank of America Corporation、BAC)は、米国を代表するメガバンクの一つで、本社はノースカロライナ州シャーロットにあります。米国とその領土、および世界35カ国超で事業を展開し、個人、中小企業、大企業、政府、機関投資家に幅広い金融サービスを提供しています。2026年Q1時点の会社概要では、約7,000万人の顧客、約3,500の金融センター、約15,000台のATM、約5,900万人の認証済みデジタルユーザーを持つと説明されています。[1]
同社は4つの主要セグメントで業績を報告しています。すなわち、Consumer Banking、Global Banking、Global Wealth & Investment Management(GWIM)、Global Marketsです(その他は“All Other”に区分)。2025年12月末時点の総資産は約3.4兆ドル、2025年通期の収益(利息費用控除後)は1,131億ドル、純利益は305億ドル、希薄化後EPSは3.81ドルでした。[2]
各セグメントの概要は以下の通りです。
- コンシューマーバンキング(Consumer Banking):個人・小規模事業者向けの預金、住宅ローン、カード、消費者向け融資などの基礎的な金融サービスを提供します。2026年Q1では、Consumer Bankingの収益は110億ドル、純利益は31億ドルとなり、純金利収入の増加やカード利用の伸びが寄与しました。[3]
- グローバルバンキング(Global Banking):中堅〜大企業・公共部門向けに、融資、資金調達、財務・取引銀行、リスク管理、投資銀行サービスを提供します。2026年Q1では、投資銀行手数料が18億ドルとなり、前年同期比で増加しました。[3]
- グローバル・ウェルス&インベストメント・マネジメント(GWIM):富裕層・個人投資家向けの資産運用、投資助言、プライベートバンキングを提供します。MerrillとBank of America Private Bankを中心に展開し、2026年Q1のGWIM収益は67億ドル、顧客残高は4.6兆ドルでした。[3]
- グローバルマーケッツ(Global Markets):株式・債券・為替・商品・デリバティブ等のマーケットメイク、顧客向けトレーディング、リスクソリューションを提供します。2026年Q1では、セールス&トレーディング収益が64億ドルとなり、株式トレーディングの伸びが目立ちました。[3]
沿革としては、1904年にアマデオ・ジャンニーニがサンフランシスコで設立した「Bank of Italy」を源流とし、1920年代以降にBank of Americaの名称が広がりました。1998年にはNationsBankとBankAmericaが合併し、現在のBank of America Corporationの体制につながりました。現在の会社は、商業銀行、投資銀行、資産運用、ウェルスマネジメント、市場業務までを擁する総合金融グループです。[4][5]
2008年の金融危機時にはメリルリンチを買収し、2009年1月に買収を完了しました。これにより、ウェルスマネジメント、投資銀行、資本市場業務の機能が大きく拡充され、現在のMerrillブランドとBofA Securitiesの基盤につながっています。[6]
直近の業績トピック(2026年Q1):2026年1–3月期の収益(利息費用控除後)は303億ドル、純利益は86億ドル、希薄化後EPSは1.11ドルでした。前年同期比では収益が7%増、EPSが25%増となり、純金利収入、ウェルスマネジメント、投資銀行、トレーディングがそれぞれ寄与しました。ROTE(有形普通株主資本利益率)は16.0%でした。[3]
収益源は預貸業務に加えて、投資銀行、資産運用、ウェルスマネジメント、マーケット関連の手数料・市場収益へ多角化しています。中期的には、デジタルチャネルの拡張、顧客基盤の深化、純金利収入の回復、資本規制対応の最適化が焦点です。特に、個人向け銀行の巨大な預金基盤、Merrillを中心とする富裕層ビジネス、BofA Securitiesの資本市場業務を組み合わせられる点が、他の米国メガバンクとの比較で重要な特徴です。[2]
ミニ解説
・4セグメント制:家計・企業・富裕層・市場をそれぞれカバーし、景気局面での収益の“波”をならす仕組みです。
・総資産3.4兆ドル:スケールは信用力と調達力につながる一方、規制資本や流動性管理の巧拙が収益性を左右します。
・メリル統合の意味:投資銀行、市場業務、富裕層向け資産管理を厚くし、預貸以外の手数料・市場収益を拡大する土台になっています。
【注】(出典リンク)
- 会社概要・拠点・国数・顧客数・金融センター・ATM・デジタルユーザー → Bank of America Fast Facts → Company Overview(確認日:2026-05-10) ↩
- 2025年通期業績・総資産・セグメント定義・戦略 → Bank of America 2025 Annual Report → Annual Reports(確認日:2026-05-10) ↩
- 2026年Q1業績・セグメント別概況・収益・純利益・EPS・ROTE → Bank of America 2026 Q1 Earnings Release → Quarterly Earnings(確認日:2026-05-10) ↩
- Bank of Italy由来の沿革 → Our History → About Bank of America(確認日:2026-05-10) ↩
- 1998年のNationsBankとBankAmericaの合併 → SEC 8-K添付:合併完了プレスリリース(1998年9月30日) → Annual Reports(確認日:2026-05-10) ↩
- メリルリンチ買収・金融危機期の拡充 → Federal Reserve: Acquisition of Merrill Lynch by Bank of America → Federal Reserve Order(確認日:2026-05-10) ↩
四半期決算(EPSと売上)の推移:予想と結果
最後に、四半期決算について予想と結果を確認します。
売上高とEPSについて、マーケットのアナリスト平均値と企業の発表を比べてみます。
(単位はEPSがドル、売上高が100万ドル)。
EPSと売上:予想:結果
【出典】

