RTX(レイセオンテクノロジーズ)今後の見通し
レイセオンテクノロジーズ(Raytheon Technologies Corporation)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。
目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。
金利と株価:過去~現在
※チャート左目盛り:青線は株価推移、赤線は200日移動平均線
※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り
※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。
銘柄比較については以下を参照
関連記事1(LMTとRTXを比較:ロッキードマーチンとレイセオンテクノロジーズ)
関連記事2(BAとRTXを比較:ボーイングとレイセオンテクノロジーズ)
直近決算
米国時間で2024年10月22日にRTXは四半期決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想1.34$→結果1.45$
・売上高:予想198.4億$→結果200.9億$(前年同期比+6%)
★ガイダンス
《通年》
・EPS:予想5.47$→結果5.5~5.58$
・売上高:予想795億$→結果792.5~797.5億$
★出所
・IRプレスリリース
・予想値はstreet insiderを参照。
企業概要
レイセオンテクノロジーズ(Raytheon Technologies Corporation)は軍事大手のレイセオンと航空宇宙系の複合企業であるユナイテッドテクノロジーが合併し、誕生しました。
まず、会社の概要や主な情報、近年のニュースなどを見てみましょう。
UTXは軍用・民用の双方で用いられる「航空機エンジン」や「飛行システム」に強みを持ち、RTNはミサイルや電子戦/精密誘導システム等で優れていたので、この双方を握ったRTXは、LMT(ロッキードマーチン)と並ぶ国防大手の双璧となりました。
「プラット&ホイットニー」は軍用/商用エンジン製造(関連製品含む)を手がけ、「コリンズ・エアロスペース」は多角的な航空宇宙製品・サービスを展開。
そのほか、RTNから引き継いだミサイルシステムやセンサー事業等も保有しています(※90年代以降、軍では「指揮(Command)」「統制(Control)」「通信(Communication)」「コンピューター(Computer)」の4Cと「情報(Intelligence)」「監視(Surveillance)」「偵察(Reconnaissance)」の役割が拡大。レイセオンはこの部門を強化してきた)。
航空システムとミサイルという、現代戦の中核を担うRTXは、米国軍事を支える重要企業なので、今後の発展が期待されています。
地域別売上高(20/12時点)で見ると米国が85.8%、欧州が6.5%、アジア太平洋が2.8%、その他が4.9%なので、米国政府からの受注がニュースの注目点となります。
【事業構成】
★コリンズ・エアロスペース(旧UTX)
★プラット&ホイットニー(P&W:旧UTX)
★レイセオンインテリジェンス&スペース(RI&S)
★レイセオンミサイル&ディフェンス(RM&D)
(※以下、事業重複により各事業の総計は100%を超えます。重複調整分は年1~5%程度です。)
【事業構成】