T（AT&T）今後の見通し

2025年10月22日株価•決算,通信

エーティアンドティー（AT&T）の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価：過去～現在

※チャート左目盛り：青線は株価推移、赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り：緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比（前日始値～前日終値）、52週高値／安値のほか、PER（株価収益率）、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。

銘柄比較については関連記事（VZとTを比較：ﾍﾞﾗｲｿﾞﾝとAT&T）を参照

直近決算

10月22日（米国時間）にAT&Tは決算を発表しました。
T(AT&T)決算
（※通信大手)
★業績
《四半期》
・EPS：予想0.54$→結果0.54$
・売上高：予想308.9億$→結果307億$（前年同期比＋2%)
★ガイダンス
《通年》
・EPS：予想2.06$→結果1.97～2.07$
（株価チャートは10/22 21:24)
★出所
・IRプレスリリース
・予想値はstreetinsiderを参照しました

企業概要

AT&T（AT&T Inc.、ティッカー：T）は、米国を代表する通信企業です。本社はテキサス州ダラス。個人・法人・公共部門向けに、ワイヤレス（携帯）、ブロードバンド（固定）、ネットワーク関連ソリューションを提供しています。報告セグメントは Communications（Mobility／Business Wireline／Consumer Wireline）と Latin America（Mexico） の区分で開示されています（2024通期、2025年時点）。^[1][6]

高品質なネットワークとサービスの信頼性を強みとし、5Gの全国展開と固定系の拡張（光ファイバー「AT&T Fiber」および固定無線アクセス「AT&T Internet Air」）を推進。2025年Q2にはポストペイド電話純増40.1万件、AT&T Fiber純増24.3万件、AT&T Internet Air純増20.3万件を記録しました。^[2]

配当は四半期配当を継続（2025年も1株あたり$0.2775を維持）。直近の取締役会決議は2025年6月公表です。^[3][7]

主な事業領域は以下の通りです（2025年時点）。

★固定通信とインターネット接続サービス（Consumer Wireline）：光ファイバー「AT&T Fiber」による家庭向けインターネット／TV、ならびに固定無線アクセス（AT&T Internet Air）を提供。2025年Q2のブロードバンド純増は29.3万（うちFiber 24.3万、Internet Air 20.3万）でした。^[2]

★ワイヤレス（Mobility）：4G/5Gの通信サービスを提供。2025年Q2のモビリティサービス収入は前年同期比+3.5%、ポストペイド電話回線純増40.1万、ポストペイド電話チャーン0.87%。^[2][8]

★法人向けネットワーク（Business Wireline）：企業・公共部門向けに専用ネットワーク、セキュリティ、マネージドサービス等を提供。2025年通年見通しでは、同セグメントのEBITDAは「低2桁」減を計画（会社見通し）。^[4]

注：メディア事業の整理 — メディア中核事業は保有していません。AT&Tは2022年にWarnerMedia事業を分離し、Discoveryと統合（現：Warner Bros. Discovery）。また、2025年7月には衛星放送事業DirecTVの残余70%持分をTPGに売却し、同事業から完全に撤退しました。^[5][9][10]

【注】（出典リンク）

1. 会社概要・本社所在地・事業区分（10-K） → Annual Report 2024（統合版PDF） → Form 10-K 2024（確認日：2025-09-23） ↩
2. 2025年Q2決算（主要KPI：ポストペイド電話純増40.1万、Fiber＋24.3万、Internet Air＋20.3万 ほか） → Earnings News Release（2025-07-23）（確認日：2025-09-23） ↩
3. 2025年の配当決定（四半期$0.2775継続） → Newsroom（2025-06-25）（確認日：2025-09-23） ↩
4. 2025年ガイダンス（セグメント別EBITDA見通し等） → Q2 2025 Earnings（会社見通し）（確認日：2025-09-23） ↩
5. WarnerMedia分離の概要（WBD） → Investor Relations（取引まとめ） → Cost Basis Guide（詳細）（確認日：2025-09-23） ↩
6. セグメント記述（Communications＝Mobility/Business Wireline/Consumer Wireline、Mexicoの区分） → Form 10-K 2024（セグメント説明）（確認日：2025-09-23） ↩
7. 配当履歴（2022年の減配後$0.2775で継続） → Historical Dividends（確認日：2025-09-23） ↩
8. Q2 2025の市場報道（KPI補足） → Reuters（2025-07-23）（確認日：2025-09-23） ↩
9. DirecTV 残余70%の売却完了（2025-07-02） → AT&T Newsroom → TPGリリース（PDF）（確認日：2025-09-23） ↩
10. DirecTV売却の背景報道（条件・時期） → Reuters（2024-09-30）（確認日：2025-09-23） ↩

四半期決算（EPSと売上）の推移：予想と結果

最後に、四半期決算について予想と結果を確認します。

売上高とEPSについて、マーケットのアナリスト平均値と企業の発表を比べてみます。

（単位はEPSがドル、売上高が100万ドル）。

EPSと売上：予想:結果

【出典】

• 予想値：streetinsider.com
• 四半期決算ページ