AXP(アメリカンエキスプレス)今後の見通し

ダウ30銘柄,バフェット銘柄,金融,カジノ・クルーズ・ホテル・旅行

アメリカンエキスプレス(American Express Inc.)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。

銘柄比較については関連記事(VとAXPを比較:ビザとアメリカンエキスプレスの株価·決算)を参照

<

直近決算

2025年1月24日(米国時間)にアメリカンエキスプレス(American Express Inc.)は決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想3.02$→結果3.04$
・売上高:予想171.4億$→結果171.8億$(前年同期比+9%)
★ガイダンス
《通年》
・EPS:予想15.28$→結果15~15.5$
・売上高:+8~10%
★出典:IRページ
IRプレスリリース
★予想値は以下のページを参照しました。
streetinsider
・ガイダンス予想値はyahoo financeを参照しました

企業概要

アメリカン・エキスプレスはプレミアムクレジットカード事業を軸に、多様な旅行・金融サービスを展開しています。

世界130カ国以上で事業を展開し、会員向けの独自の特典や高品質な顧客サービスを強みとしています。

その事業は以下の4つの部門に分かれています。

★米国消費者向けサービス(US Consumer Services: USCS):米国内の個人向けクレカやチャージカードを提供。ゴールドカードやプラチナカード、センチュリオンカードなどの高付加価値カードが人気です。

★国際消費者向けサービス(International Consumer Services: ICS):米国外の市場で個人向けのカード発行や決済サービスを提供。国際的な顧客基盤を拡大し、旅行者向けの優れたサービスを展開。

★法人向け決済サービス(Commercial Services: CS):企業や法人向けの決済ソリューションを提供し、経費管理の効率化を支援。出張費やサプライチェーン管理における決済を最適化。

★グローバル加盟店サービス(Global Merchant & Network Services: GMNS):カード決済ネットワークの運営を担い、加盟店の管理や取引データ分析、マーケティング支援を提供。カード会員と加盟店の利便性を向上。

社史をさかのぼると、アメックスは1850年に荷馬車運送業者として設立され、その後、金融サービス業へと進出しました。

1891年には世界初の旅行小切手を発行し、国際的な決済システムの礎を築きました。

1958年にはチャージカード(一括払い)事業を開始し、これが後にクレジットカードへと発展。

1980年代以降、クレジットカード事業の拡大を進め、旅行サービス、保険、企業向け決済ソリューションなどの事業を強化しました。

2008年の金融危機で大きな損失を被ったものの、銀行持株会社へと移行し、資本基盤を強化して危機を乗り越えました。

近年、経営戦略として以下の3点を重視しています。

・高付加価値サービスの強化:富裕層やビジネス層向けに、高付加価値なカードサービスを提供し、高い利益率を維持。特典として、旅行保険、空港ラウンジアクセス、ホテル優待、ポイントプログラムなどを充実させています。

・デジタル化の推進:デジタル決済やモバイルアプリの開発に注力し、AIによる不正検知、リアルタイム決済通知、パーソナライズされたプロモーションなどを提供。

・グローバル市場の拡大:アジアやヨーロッパでのプレゼンスを強化。中国市場ではUnionPay(銀聯)との提携を進め、新興国市場でも加盟店拡大を図っています。

【出典】

【事業構成】

graph

【地域別売上高】

graph

Posted by 南 一矢