AXP(アメリカンエキスプレス)今後の見通し
アメリカンエキスプレス(American Express Inc.)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。
目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。
金利と株価:過去~現在
※チャート左目盛り:青線は株価推移、赤線は200日移動平均線
※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り
※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。
銘柄比較については関連記事(VとAXPを比較:ビザとアメリカンエキスプレスの株価·決算)を参照
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直近決算
2024年10月18日(米国時間)にアメリカンエキスプレス(American Express Inc.)は決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想3.28$→結果3.49$
・売上高:予想166.7億$→結果166.4億$(前年同期比+8%)
★ガイダンス
《通年》
・EPS:予想13.14$→結果13.75~14.05$
★出所
・IRプレスリリース
・予想値はyahoo financeを参照しました
企業概要
アメリカンエキスプレスはカード決済サービス等を提供する金融機関です(いわゆる「アメックス:AMEX」のこと)。
世界130カ国でチャージカード(一括払い)とクレジットカード(リボルビング払い)事業を展開しています。
社史をたどると、AXPは荷馬車運送業が発祥で、1891年に旅行小切手を世界で初めて開発・発行しました。
現在、AXPは140カ国で2200のトラベルサービスの拠点を持ち、全世界のカード会員数は7800万人に到達。情報力を活かして会員向けに金融、旅行手配、保険等の総合金融サービスを展開しています。
社史をさかのぼると、AXPは08年の金融危機で巨額の貸倒損失を計上し、銀行持株会社へ移行。
競合企業はVisa、MasterCard、JCB、China UnionPay、PayPalなどで、バフェット銘柄としても有名です。
16年1月にはCOST(コストコ)とのカード提携を解消し、18年1月には個人旅行用のアプリを運営するMezi社を買収。
19年11月にロシアのスベルバンクと提携しましたが、2022年以降、ロシアでの事業展開は不可能になりました。
その業務をセグメント別に分けると、以下の四つの分類になります。
★コマーシャルサービス(CS):グローバルコーポレート決済サービス、米国と海外の小規模ビジネスへのサービス
★グローバルマーチャントネットワークサービス(GMNS):カード取引の処理・決済のネットワーク運営、マーケティングプログラムとデータ分析、ロイヤルティ連携機関を運営
★米国消費者サービス(USCS):米国消費者へのカードサービス/旅行サービス
★国際消費者・ネットワークサービス(ICS):米国以外の国際消費者へのカードサービス、旅行サービス、グローバルネットワークサービス
【事業構成】
【地域別売上高】