BAC(バンクオブアメリカ)今後の見通し

バフェット銘柄,金融

バンクオブアメリカ(Bank of America Corp)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。


銘柄比較については関連記事(JPM/BAC:JPモルガンとバンクオブアメリカを比較)を参照

直近決算

バンク・オブ・アメリカは2025年1月16日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想0.77$→結果0.82$
・売上高:予想251億$→結果253億$(前年同期比+8%)
★出典
IRページ
★予想値は以下のページを参照しました。
streetinsider

企業概要

バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)はアメリカを代表するメガバンクの一つです。

グローバル企業として、米国を中心に世界40カ国以上に拠点を展開し、個人、中小企業、大企業、機関投資家など、あらゆる顧客層に対して多様な金融サービスを提供しています。

その事業は、コンシューマーバンキング、グローバルバンキング、グローバルウェルス&インベストメントマネジメント、グローバルマーケッツの4つの主要部門に分かれています。

– コンシューマーバンキング(CB): 個人および小規模事業者向けの銀行業務全般。預金口座、住宅ローン、クレジットカード、個人ローンなど、日常的な金融サービスを提供しています。

– グローバルバンキング(GB): 中堅・大企業向けの融資、資金調達、財務管理、リスク管理など、高度な金融ソリューションを提供しています。

– グローバルウェルス&インベストメントマネジメント(GWIM): 富裕層および個人投資家向けの資産管理、投資アドバイス、プライベートバンキングなど、専門性の高いサービスを提供しています。

– グローバルマーケッツ(GM): 株式、債券、外国為替、デリバティブなど、資本市場に関連する多様な金融商品・サービスを提供しています。

バンク・オブ・アメリカの歴史は、1904年にイタリア系移民のアマデオ・ジャンニーニが設立した「Bank of Italy」に遡ります。

その後、数々の合併・買収を経て規模を拡大し、1998年にはNationsBankとの合併により現在のバンク・オブ・アメリカが誕生しました。

2008年の金融危機後には、メリルリンチを買収し、投資銀行業務を強化しました。

この買収は、バンク・オブ・アメリカをグローバル金融市場における主要プレーヤーとしての地位を確立する上で重要な転換点となりました。

現在では総資産3兆ドルを超える巨大な金融機関として、安定的な財務基盤を保有しています。

預貸業務による収益に加え、投資銀行業務、資産管理業務、トレーディング業務など、多様な収益源を持つことが強みです。

【出典】

【事業構成】

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※累計すると100%を超えますが、例年、事業重複について-2~-7%程度の調整分が計上されています。

【地域別売上高】

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※EMEA=欧州+中東アフリカ

Posted by 南 一矢