CRWD(クラウドストライク)今後の見通し
クラウドストライク・ホールディングス(CrowdStrike Holdings)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。
目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。
金利と株価:過去~現在
※チャート左目盛り:青線は株価推移、赤線は200日移動平均線
※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り
※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。
銘柄比較については関連記事(CRWD/ZS:クラウドストライクとズィースケーラーの比較)を参照
3月3日(米国時間)にクラウドストライク(Crowdstrike Holdings Inc)は決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想1.1$→結果1.12$
・売上高:予想13億$→結果13.1億$(前年同期比+24%)
★ガイダンス
《四半期》
・EPS:予想1.07$→結果1.06~1.07$
・売上高:予想13.6億$→結果13.6~13.64億$
《通年》
・EPS:予想4.84$→結果4.78~4.9$
・売上高:予想58.7億$→結果58.7~59.3億$
★出所
・IRプレスリリース
・予想値は以下のページを参照しました。
・streetinsider
企業概要
クラウドストライク(CrowdStrike Holdings, Inc., NASDAQ: CRWD)は、AIネイティブのサイバーセキュリティプラットフォームを提供するグローバル・リーダーです。2011年の創業以来、主力の「Falcon」プラットフォームを通じて、エンドポイント、クラウド、ID、データ、次世代SIEMを横断する包括的な防御を提供しています。Falconは「単一の軽量エージェント(センサー)」と「単一のデータモデル」で動作し、クラウド上のAIエンジンがリアルタイムに脅威を解析・阻止するアーキテクチャが最大の特徴です。[1]
ビジネスモデル:Falconプラットフォーム上で、NGAV(次世代アンチウイルス)、EDR/XDR、脅威ハンティング、クラウドセキュリティ、ID保護、ログ管理などの各種モジュールをSaaS形式で提供します。顧客が必要な機能を選択してサブスクリプションを追加する「ランド・アンド・エクスパンド」戦略をとっており、既存顧客による複数モジュールの採用率向上が収益成長の源泉となっています。[2]
主要プロダクトと最新領域:
- Falcon Endpoint(EDR/XDR/NGAV):AIを用いた侵入防御。2025年からは生成AIを活用した「Charlotte AI」により、高度な脅威分析の自動化がさらに加速しています。[1]
- Falcon Cloud Security:CNAPP(クラウドネイティブ・アプリケーション保護プラットフォーム)として、AWS/Azure/GCP等のワークロード防御に加え、2024年後半にはSaaSセキュリティ(SSPM)領域も強化されました。[3]
- Falcon Identity Protection:昨今の攻撃の主流である「認証情報の侵害」を阻止。Active DirectoryやOkta等のID基盤に対する攻撃をリアルタイムで遮断します。[4]
- Falcon Next-Gen SIEM:従来のSIEMが抱える「高コスト・低速度」の課題を解決。膨大なログを高速に取り込み、Falcon上の他データと相関分析することで、運用の劇的な効率化を実現します。[5]
業績と成長性:2026年1月期(FY2026)通期決算において、売上高は約48億ドル、年間経常収益(ARR)は約53億ドルを突破しました(2026年3月発表)。2024年のシステム障害による一時的な減速を乗り越え、プラットフォームの集約化(コンソリデーション)需要を背景に、堅調な回復と成長を続けています。[6]
運用の堅牢化とインシデントへの対応:2024年7月に発生したWindows向けコンテンツ更新に起因する大規模障害を受け、同社は「レジリエンスへのコミットメント」を表明。更新プログラムの段階的展開(カナリアリリース方式)の徹底や、顧客側での展開制御機能の拡充など、再発防止に向けた抜本的なプロセス改善を完了しています。[7]
市場ポジション:「エンドポイントからクラウド、データまで」を単一プラットフォームで統合する戦略により、パロアルトネットワークス等の競合に対し、導入の容易さと運用コスト(TCO)の低さで差別化を図っています。また、2025年以降は「Charlotte AI」によるSOC(セキュリティ・オペレーション・センター)の省人化ソリューションが新たな差別化要因となっています。[2][8]
ミニ解説
- Charlotte AI:Falconプラットフォームに統合された生成AIアナリスト。自然言語による問いかけで脅威分析、レポート作成、レスポンス実行が可能になり、アナリストの熟練度に関わらず高度な対応を実現します。[8]
- Falcon Flex:2024年の障害後に本格導入された柔軟なライセンスモデル。顧客が利用するモジュールを動的に変更・最適化できる仕組みで、顧客維持率の向上に寄与しています。[6]
【注】(出典リンク)
- CrowdStrike IR → Annual Report on Form 10-K (FY2026) ↩(確認日:2026-04-21)
- Falcon Platform概要 → The Falcon Platform: Built for the Modern Enterprise ↩(確認日:2026-04-21)
- クラウドセキュリティ強化(SSPM) → Falcon Cloud Security & ASPM/SSPM update ↩(確認日:2026-04-21)
- ID保護ソリューション → Falcon Identity Threat Protection ↩(確認日:2026-04-21)
- 次世代SIEMとログScale → Falcon Next-Gen SIEM ↩(確認日:2026-04-21)
- FY2026通期決算リリース(2026年3月) → CrowdStrike Reports Fourth Quarter and Fiscal Year 2026 Results ↩(確認日:2026-04-21)
- レジリエンス・センター(インシデント後の改善策) → CrowdStrike Commitment to Resilience and Quality Assurance ↩(確認日:2026-04-21)
- Charlotte AI(AIセキュリティ) → Charlotte AI: Generative AI for Security ↩(確認日:2026-04-21)
四半期決算(EPSと売上)の推移:予想と結果
最後に、四半期決算について予想と結果を確認します。
売上高とEPSについて、マーケットのアナリスト平均値と企業の発表を比べてみます。
(単位はEPSがドル、売上高が100万ドル)。
【出典】

