DDOG:データドッグの株価·決算

SaaS(クラウド+サブスク),サイバーセキュリティ,情報技術,米新興株特選

データドッグ(Datadog)はクラウド上でITシステムのモニタリングサービスを提供しています。

モニタリングサービスとは、Webアプリ等がエラーを起こさずに正常に稼働しているかどうか、ユーザーが正常にシステムを利用できているかどうかを監視するサービスのことです。

例えば、自社のITサービスを提供するために稼働しているサーバーにエラーがないかどうか、アプリ等をユーザーが使えない状態が起きていないかどうかといったことを監視します。

アプリが停止して動かなくなったりするとユーザーが離れてしまいますし、稼働にかかる時間が長くなりすぎると利用率が下がるので、そうした状況が起きないよう、ITシステムを運営する企業は、モニタリングを行う必要があるわけです。

DDOGは、そうしたITシステムの開発者と運用担当者にサーバーやデータベース、アプリやサービスの監視を可能にするデータ分析のプラットフォームを提供しています。

その強みは、複数のクラウドサービス(AWSやグーグルクラウド、Azure等)を一元管理し、開発者と運用チームがクラウドとサーバー、アプリやサービス等のインフラ全体を1か所で確認できるようにすることにあります。

開発者と運用者がスムーズに連携し、組織の壁を壊して単一の情報基盤でシステムを運営することを助けているわけです。

DDOGは、その利便性が評価され、金融サービス、製造業、物流、メディア、エンタメ、ゲーム等の業界において、幅広く利用されています。

近年では、有力なSaaS企業の一つとして注目を集めるようになってきました。

株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

株価指標と決算

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。今後の見通しの参考情報として目標株価も掲載。

※マーケットにおけるEPSと売上の予想値と四半期決算の結果を更新しています。


業績:財務情報

通期の売上、利益、資産、負債、資本、キャッシュフローなどの詳細を見てみます(単位は百万ドル)
(※出所はナスダックデータリンクやDDOGの年次報告書など)

損益計算(売上、純利益等)

DDOG 売上高 営業CF 同マージン 純利益
2017 101 14 14% -3
2018 198 11 6% -11
2019 363 24 7% -17
2020 603 109 18% -25
2021 1029 287 28% -21
2022 1675 418 25% -50
2023 2128 660 31% 49

★成長率とEPS

DDOG 売上高 営業CF 純利益 EPS
2017 -0.04
2018 97% -22% -0.15
2019 83% 124% -0.12
2020 66% 350% -0.08
2021 70% 163% -0.07
2022 63% 46% -0.16
2023 27% 58% 0.14

バランスシート

DDOG 総資産 総負債 株主資本 自己資本率
2017 127 62 65 51%
2018 180 115 65 36%
2019 1038 256 782 75%
2020 1890 933 957 51%
2021 2381 1340 1041 44%
2022 3005 1594 1411 47%
2023 3936 1911 2025 51%

★ROAとROEなど

DDOG ROA ROE 負債比率 流動比率
2017 -2% -5% 95% 175%
2018 -6% -17% 177% 109%
2019 -2% -2% 33% 451%
2020 -1% -3% 97% 577%
2021 -1% -2% 129% 354%
2022 -2% -4% 113% 309%
2023 1% 2% 94% 317%

★ROA=純利益÷総資産
★ROE=純利益÷自己資本
★負債比率=総負債÷株主資本 ※低ければ安全性は高い。借金して収益性を上げると負債比率は上がりがち。
★流動比率=流動資産÷流動負債 ※短期的な支払い能力を見る指標

キャッシュフロー

DDOG 営業CF 投資CF 財務CF
2017 14 -13 0
2018 11 -17 8
2019 24 -202 714
2020 109 -1153 670
2021 287 -274 35
2022 418 -385 36
2023 660 -731 58