MCD(マクドナルド)今後の見通し

ダウ30銘柄,消費財

マクドナルド(McDonald’s Corporation)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。

銘柄比較については関連記事(MCDとYUMを比較:マクドナルドとヤムブランズ)を参照

直近決算

MCD(マクドナルド)は2月10日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想2.9$→結果2.83$
・売上高:予想65.1億$→結果63.9億$(前年同期比+0%)
★ガイダンス
★出所
IRプレスリリース
・予想値はstreet insiderを参照しました。

企業概要

マクドナルドは世界最大級のファストフードブランドです。

統一された品質基準と効率的な店舗運営を強みとして、各国の市場に適応した戦略を展開しています。

2024年時点で、世界100カ国以上に約40,275店舗を構え、成長を続けています。

マクドナルドは、①ハンバーガー、フライドポテト、ドリンクなどの定番商品、②地域ごとに開発されたローカルメニュー、③季節限定のプロモーションメニューといった多様な商品展開を行っています。

定番メニューを中心にしつつ、各国の消費者の嗜好に合わせた戦略を採用することで、売上の最大化を図っています。

そのビジネスモデルの最大の特徴は、フランチャイズ方式による店舗展開です。

2024年時点で、全体の約95%がフランチャイズ店舗となっており、フランチャイズ契約によるロイヤリティ収入と直営店売上が大きな収益源となっています。

この戦略により、店舗運営のリスクを抑えつつ、ブランド力を活かして安定した利益を確保しています。

社史をさかのぼると、マクドナルドは1940年、アメリカ・カリフォルニア州でマクドナルド兄弟(リチャード・マクドナルドとモーリス・マクドナルド)によって創業されました。

当初は「McDonald’s Bar-B-Q」として営業し、ドライブイン形式で提供していました。

1954年にレイ・クロックが参入し、フランチャイズモデルを本格的に導入。これにより、急速な店舗拡大が可能となり、マクドナルドは全米に広がりました。

クロックは「スピーディ・サービス・システム」と呼ばれる効率的なオペレーションモデルを確立し、短時間で均一な品質のハンバーガーを提供する仕組みを構築しました。

1970年代には海外市場への進出を本格化。

日本には1971年に1号店がオープンし、以来、日本国内でも広く定着しました。

その他のアジア、ヨーロッパ、中南米、アフリカと世界中へと広がり、各地域の食文化に適応したメニュー開発を行うことで、現地の消費者にも受け入れられています。

近年では、①モバイルアプリによる注文・決済、②デリバリーサービスの拡充、③AIを活用したオペレーション効率化等に力を入れています。

【出典】

【事業構成】

graph

【地域別売上高】

graph

Posted by 南 一矢