MRK(メルク)今後の見通し

ダウ30銘柄,バイオ製薬&ゲノム,ヘルスケア

メルク(Merck&Co.Inc)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。

銘柄比較については関連記事(MRKとLLYを比較:メルクとイーライリリー)を参照

直近決算

MRK(メルク)は2024年10月31日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想1.5$→結果1.57$
・売上高:予想164.6億$→結果166.6億$(前年同期比+4%)
★ガイダンス
《通年》
・EPS:予想7.74$→結果7.72~7.77$
・売上高:予想641.5億$→結果636~641億$
★出所
IRプレスリリース
・予想値はyahoo financeを参照しました

企業概要

メルクは、世界を代表する製薬企業であり、処方薬、ワクチン、動物用医薬品の研究・開発、製造、販売を手がけています。

最先端技術を活用し、感染症、がん、自己免疫疾患などの治療薬開発に注力。

140カ国以上で事業を展開し、各地域に最適なマーケティング戦略と流通ネットワークを構築することで、市場シェアの拡大を図っています。

(メルクは1891年に設立され、ドイツ系のMerck KGaAの米国部門としてスタート。第一次世界大戦中に米政府に接収され、独立企業として再出発した)

以下の主要領域で医薬品を提供しています。

★感染症治療薬およびワクチン: HPVワクチン「ガーダシル」など

★がん治療薬: 免疫チェックポイント阻害剤「キイトルーダ」

★糖尿病治療薬: 「ジャヌビア」「ジャヌベット」

★自己免疫疾患および慢性疾患向け治療薬

最新の決算報告では、主要製品「キイトルーダ」や「ジャヌビア」の成長により安定した売上高を維持。株主還元策として配当や自社株買いを実施しています。

メルクは革新的な医薬品開発とグローバル市場での販売ネットワーク拡充に力を入れ、戦略的M&Aや提携を推進。

2009年のSchering-Plough買収や、日本のエーザイとの抗がん剤「レンビマ」提携などもその一環でした。

【出典】

【事業構成】

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【地域別売上高】

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Posted by 南 一矢