MU(マイクロンテクノロジー)今後の見通し
マイクロンテクノロジー(Micron Technology, Inc.)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。
目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。
金利と株価:過去~現在
※チャート左目盛り:青線は株価推移、赤線は200日移動平均線
※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り
※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。
直近決算
MU(マイクロンテクノロジー)は2024年9月25日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想1.11$→結果1.18$
・売上高:予想76.5億$→結果77.5億$(前年同期比+93%)
★ガイダンス
《四半期》
・EPS:予想1.52$→結果1.74$
・売上高:予想83.2億$→結果85~89億$
★出所
・IRプレスリリース
・予想値はstreet insiderを参照しました。
企業概要
マイクロンテクノロジーは半導体メモリーを扱う大手企業です。
子会社を通じ、クラウド、データセンター、モバイル製品などに用いられるDRAMチップやフラッシュメモリー(NAND型、NOR型)を提供。
主なブランドとして「Micron」「Crucial」「Ballistix」などが知られています。
米国、中国、日本、マレーシア、シンガポール、台湾などに生産拠点を配置し、幅広いエンドマーケットへの供給体制を構築しています。
その事業は2つのセグメントに分けられます。
★DRAMおよびNANDフラッシュ製品:PCやスマホ、サーバー、データセンター、IoT機器などで利用されています。
・DRAM部門では、1Xnm、1Ynm、1Znmプロセスなど、最先端の製造プロセスを用いて製品性能の向上と低消費電力化を実現。
・NANDフラッシュ部門では、96層3D製品の量産化に加え、128層3D製品の開発も促進。一部はストレージ製品(SSD)として加工して出荷されています。
★製品ソリューションとシステム:顧客の多様なニーズに対応するためのカスタマイズソリューションや、システムレベルの統合製品の提供にも注力。
これにより、エッジコンピューティングやAI、自動車向けなど、先端市場への参入と収益の多角化を図っています.
MUは1978年にアメリカで設立以来、マイクロンは技術革新と生産効率の向上に努め、半導体プロセスの最先端技術を導入し、世界中の顧客に高品質なメモリ製品を供給。
特に、DRAMおよびNANDフラッシュ分野においてはリーディングカンパニーとして知られ、業界標準ともなる技術力を誇っています。
主にメモリ製品(DRAM、NANDフラッシュ、NORフラッシュなど)を中心に、コンピュータ、スマートフォン、自動車、データセンター向けの半導体ソリューションを提供。
デジタル社会の急速な進展とともに情報処理や記憶技術の需要が高まる中、世界的な半導体メーカーとして急成長を遂げました。
2013年には大手メモリメーカーであったエルピーダメモリの事業を取り込み、2016年には台湾の華亜科技(イノテラ・メモリーズ)の買収を通じて事業規模を拡大。
2018年に勃発した米中貿易戦争の影響下で、福州中級人民法院が特許侵害を理由にマイクロン製品の販売を一時差し止めた事例もあり、グローバルな知的財産の保護や法的リスクへの対応が求められる状況となりました。
【出典】
【事業構成】
【地域別売上高】