T(AT&T)今後の見通し
エーティアンドティー(AT&T)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。
目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。
金利と株価:過去~現在
※チャート左目盛り:青線は株価推移、赤線は200日移動平均線
※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り
※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。
銘柄比較については関連記事(VZとTを比較:ベライゾンとAT&T)を参照
直近決算
2024年10月23日(米国時間)にAT&Tは決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想0.57$→結果0.6$
・売上高:予想304.5億$→結果302.1億$(前年同期比±0%)
★ガイダンス
《通年》
・EPS:予想2.2$→結果2.15~2.25$
★出所
・IRプレスリリース
・予想値はstreetinsiderを参照しました
企業概要
AT&TはVZ(ベライゾン)に並ぶ世界最大級の通信持株会社です。
Tは子会社や関連企業を通して、電話サービス、無線・データ通信、ネット接続サービス、IP(インターネットプロトコル)と衛星によるテレビ放送、通信機器、電話帳広告などを手がけています。
米国で固定電話、携帯電話、ネット接続サービスを手がけ、全米最大規模の4Gネットワークを保有。携帯電話を中心に5Gサービスに力を入れています。
元々は電話を発明したグラハム・ベルの「ベル電話会社」が前身で、1980年代に電話の独占をやめ、地域電話会社を分離しました。
2005年に元傘下にあったSBCコミュニケーション社に逆買収され、固定電話と高速移動通信(4G LTE)に重点を置いた事業形態に移行します。
2014年にプリペイド携帯電話サービスのリープワイヤレス、15年には衛星放送大手ディレクTVを買収。16年11月にはネット配信のディレクTV NOWを開始。
16年にAT&Tが発表したタイムワーナーの買収計画に関しては、自由競争を阻害するという理由で17年11月に司法省の差止めをくらい、法廷闘争となりましたが、18年6月に裁判所はその訴えを却下。タイムワーナーの買収が実現しました。
この買収でメディア事業への参入が本格化しました。
しかし、その後、ワーナー・メディアをスピンオフし、メディア部門から手を引いています。
現在、Tの売上の9割以上は米国で計上されており、事業ごとの比率は以下の構成になっています。
【事業構成】