UBER(ウーバー)今後の見通し

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ウーバーテクノロジーズ(Uber Technologies, Inc.)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。

直近決算

UBER(ウーバー)は2024年10月31日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想0.37$→結果1.2$
・売上高:予想109.9億$→結果111.9億$(前年同期比+20%)
★ガイダンス
《通年》
・総予約額:427.5~442.5億ドル(前年比+16~20%)
・旅行の前年比成長率:24年第3四半期と同程度
・前年比成長率に対して為替の逆風が吹くことを想定
★出所
IRプレスリリース
・予想値はstreet insiderを参照しました。

企業概要

ウーバー・テクノロジーズはライドシェアリングサービスを主力事業とし、フードデリバリー(Uber Eats)、物流(Uber Freight)、自動運転技術など、多岐にわたるモビリティサービスを展開しています。

スマートフォンアプリを活用した配車サービスにより、従来のタクシー業界に革新をもたらし、世界60か国以上で事業を展開。

主な事業領域とサービスは以下の通りです。

★ライドシェアサービス:収益の約50%を占める中核事業であり、利用者がアプリ上で目的地を入力し、最適なドライバーをマッチングするシステムを採用しています。

・UberX:一般的な乗用車を利用した標準サービス。

・UberBLACK:高級車両を利用したプレミアムサービス。

・UberPOOL:複数の利用者が同じルートをシェアすることでコストを抑えるサービス。

★フードデリバリー(Uber Eats)

レストランの料理を利用者に届けるデリバリーサービス。

COVID-19の影響で外食需要が低下する中、Uber Eatsの需要は急拡大し、Uberの収益の重要な柱となりました。

★物流サービス(Uber Freight)

荷主とトラック運転手をデジタルプラットフォーム上でマッチングし、物流の最適化を図るサービス。

トラック運送業界の効率化に貢献。

★自動運転技術と次世代モビリティ

Uberは自動運転技術の開発にも注力していましたが、2020年には自動運転部門「Advanced Technologies Group(ATG)」をAurora社に売却し、現在はパートナー企業と協力しながら研究を進めています。

社史をさかのぼると、Uberは2009年にギャレット・キャンプとトラビス・カラニックによってカリフォルニア州サンフランシスコで創業されました。

当初は「UberCab」として、高級車を利用したオンデマンド配車サービスを提供していましたが、2011年に一般車両も対象としたUberXを導入し、低価格で利便性の高いライドシェアリングサービスを開始しました。

その後、ライドシェア以外の分野にも進出し、2014年にはフードデリバリーサービス「Uber Eats」を開始。

2017年には物流サービス「Uber Freight」も立ち上げ、トラック輸送の効率化に貢献しています。

近年ではマイクロモビリティ(電動キックボード、電動自転車)の分野にも進出しています。

2019年にニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場し、公開企業としての新たなステージに突入しました。

現在、Uberは北米、ヨーロッパ、アジア、ラテンアメリカ、アフリカなどで事業を展開し、各地域の法規制に対応しながら成長を続けています。

サステナブルなモビリティ(電動車両の導入やカーボンフットプリント削減)に取り組んでおり、環境・社会への影響も考慮した経営を進めています。

今後の課題としては、各国の規制対応、競争激化などが挙げられます。

【出典】

【事業構成】

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【地域別売上高】

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Posted by 南 一矢