UBER(ウーバー)今後の見通し

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ウーバーテクノロジーズ(Uber Technologies, Inc.)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。

直近決算

UBER(ウーバー)は5月6日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想0.7$→結果0.72$
・売上高:予想133.1億$→結果132億$(前年同期比+14%)
★ガイダンス
《四半期》
・EPS:予想0.81$→結果0.78~0.82$
★出所
IRプレスリリース
・予想値はstreet insiderを参照しました。

企業概要

ウーバー・テクノロジーズ(Uber Technologies, Inc.:NYSE: UBER)は、ライドシェアを中核に、フードデリバリー(Uber Eats)、物流(Uber Freight)、広告、自動運転パートナー連携などを展開するモビリティ・プラットフォーム企業です。現在は約70カ国・1万5,000超の都市でサービスを提供しています。[1]

アプリを介したオンデマンド配車でタクシー業界に変革をもたらし、その後は「人を運ぶ」「食事や商品を届ける」「貨物を運ぶ」という複数の需要を一つのプラットフォームで扱う企業へ広がりました。2025年通期のグロスブッキングは1,934.54億ドル、売上高は520.17億ドル、営業利益は55.65億ドル、Uber Technologies, Inc.に帰属する純利益は100.53億ドルでした。2025年通期のフリーキャッシュフローは100億ドルに達しており、かつての赤字成長企業から、利益とキャッシュフローを伴うプラットフォーム企業へ移行しています。[2]

主な事業領域とサービスは以下の通りです。

ライドシェア(Mobility):プラットフォームの柱です。2026年1-3月期(Q1)のMobilityグロスブッキングは263.94億ドル、セグメント売上は67.98億ドル、セグメント営業利益は20.29億ドルでした。利用者はアプリ上で目的地を入力し、最適なドライバーまたは一部地域では自動運転車両とマッチングされます。代表的なメニューは以下の通りです。[3]

UberX:標準的な乗用車の配車。

UberBLACK:黒塗り等の高級車両によるプレミアム配車。

UberX Share:同方向の乗客と相乗りして運賃を抑えるサービス。旧UberPoolUberX Shareに刷新されています。2026年時点のUberの指標上も、UberX Shareでは3人の有料乗客が乗る場合、3つのTripsとしてカウントされると説明されています。[4]

フードデリバリー(Uber Eats/Delivery)
レストランの料理、食品、日用品などを配達するサービスです。2026年Q1のDeliveryグロスブッキングは259.92億ドル、セグメント売上は50.68億ドル、セグメント営業利益は9.61億ドルでした。レストラン配達に加え、グローサリー、小売、広告収益が成長を支えています。[3]

物流(Uber Freight)
荷主とトラック事業者をマッチングするデジタル・フレイト・プラットフォームです。2026年Q1のFreightグロスブッキングは13.34億ドル、セグメント売上は13.37億ドル、セグメント営業損失は3,000万ドルでした。2025年まで厳しい貨物市況が続きましたが、2026年Q1にはグロスブッキングと売上が前年同期比で6%増となり、底打ちの兆しも見られます。ただし、MobilityやDeliveryに比べると利益貢献はまだ限定的です。[3]

自動運転と次世代モビリティ(提携戦略)
自社の自動運転部門ATGは2020年にAuroraへ譲渡しました。以降は自社開発に大きな資本を投じるのではなく、Waymo、Aurora、Baidu、WeRide、Momentaなどとの提携を通じて、Uberアプリ上に自動運転車両を組み込む戦略へ軸足を移しています。[5]

Waymoとの提携では、2025年3月にテキサス州オースティンで、2025年6月にジョージア州アトランタで、UberアプリからWaymoの完全自動運転車両にマッチングされるサービスが始まりました。2026年時点では、オースティンとアトランタでWaymo on Uberが稼働しており、UberX、Uber Green、Uber Comfort、Uber Comfort Electricなどの対象メニューでWaymo車両にマッチする可能性があります。[6]

また、百度(Baidu)のロボタクシー「Apollo Go」を米国外の市場でUberアプリに統合する提携も発表されています。Uberは自動運転を「ドライバーをすぐに置き換える脅威」としてだけではなく、長期的には供給量を増やし、待ち時間・価格・利用頻度を改善する手段として位置づけています。[7]

マイクロモビリティ:自社での運営からパートナー連携へ移行し、現在はLimeの電動キックボード/電動自転車をUberアプリから利用できます。短距離移動を補完する手段として、ライドシェアや公共交通と組み合わせる位置づけです。[8]

サステナビリティ2040年までにプラットフォーム全体のゼロエミッション化を掲げ、2030年までに米国・カナダ・欧州での全ライドをゼロエミッションにする中間目標を設定しています。EV移行支援、Uber Greenの拡大、充電インフラや車両パートナーとの連携を進めています。ただし、ドライバーの車両購入コスト、充電インフラ、地域ごとの電力事情、規制・補助金の変化に左右されるため、実現には時間がかかります。[9]

沿革:2009年、ギャレット・キャンプとトラビス・カラニックがサンフランシスコで創業しました。当初はUberCabとして高級車配車から始まり、2011年に一般車両対象のUberXを投入、2014〜2015年にUber Eatsを開始、2017年にUber Freightを立ち上げました。2019年にNYSEへ上場し、現在は北米、欧州、アジア、ラテンアメリカ、アフリカ等で規制順守とサービス最適化を図りつつ事業を拡大しています。[10]

最新の業績トピック:2026年Q1(2026年3月31日終了四半期)のTripsは36.43億回、前年同期比20%増、Monthly Active Platform Consumers(MAPCs)は1億9,900万人、前年同期比17%増でした。グロスブッキングは537.20億ドル、前年同期比25%増、売上高は132.03億ドル、前年同期比14%増でした。営業利益は19.23億ドル、フリーキャッシュフローは23億ドルです。純利益は2.63億ドルにとどまりましたが、これは株式投資の再評価による税引前15億ドルの逆風を含むためです。[3]

2026年Q2について、会社側はグロスブッキングを562.5億〜577.5億ドル、Non-GAAP EPSを0.78〜0.82ドル、Adjusted EBITDAを27.0億〜28.0億ドルと見込んでいます。MobilityとDeliveryの利用頻度拡大、Uber One、広告、グローサリー・小売、AV提携が中期の成長ドライバーです。一方で、各国の規制、ドライバーの雇用分類、保険・安全コスト、為替、地域紛争、気象影響、ロボタクシー競争は引き続きリスクです。[3]

ミニ解説
「相乗り」の名前が変わった:UberPoolはUberX Shareへ刷新され、同方向の乗客をまとめることで運賃を抑える仕組みです。
自動運転は“自前”から“提携”へ:ATG売却後はWaymo、Baidu、Auroraなどとの連携を進め、Uberアプリ上にロボタクシーや自動運転トラックを載せる戦略です。資本負担を抑えつつ、需要側のプラットフォームを握る狙いがあります。
投資家が見るべき点:グロスブッキング、Trips、MAPCs、MobilityとDeliveryのセグメント営業利益、Freightの黒字化、自動運転が既存ドライバー供給と共存できるか、各国の規制リスクを確認する必要があります。

【注】(出典リンク)

  1. 提供国・都市数・企業概要 → Uber Investor RelationsUber Cities(確認日:2026-05-10)
  2. 2025年通期業績・グロスブッキング・売上・利益・フリーキャッシュフロー → Uber Announces Results for Fourth Quarter and Full Year 2025Uber 2025 Annual Report(確認日:2026-05-10)
  3. 2026年Q1業績・セグメント別業績・2026年Q2見通し → Uber Announces Results for First Quarter 2026SEC Exhibit:Uber Q1 2026 Earnings Release(確認日:2026-05-10)
  4. UberX Share・Trips定義 → UberX ShareUber Q1 2026 Key Metrics Definitions(確認日:2026-05-10)
  5. ATG売却・Aurora連携 → Aurora is acquiring Uber’s self-driving unit ATGAurora Closes Acquisition of Uber ATG(確認日:2026-05-10)
  6. Waymo on Uber・Austin/Atlanta展開 → Uber:Waymo on UberAustin LaunchAtlanta Launch(確認日:2026-05-10)
  7. Baidu Apollo Goとのロボタクシー提携 → Reuters:Uber partners with BaiduBaidu Apollo Go(確認日:2026-05-10)
  8. Lime連携・マイクロモビリティ → Uber Help:Lime scooter partnershipLime Help:Renting Lime vehicles with Uber(確認日:2026-05-10)
  9. サステナビリティ目標 → Uber SustainabilityUber 2025 Annual Report(確認日:2026-05-10)
  10. 沿革・上場・主要事業の形成 → Uber 2025 Annual ReportUber Investor Relations(確認日:2026-05-10)

四半期決算(EPSと売上)の推移:予想と結果

最後に、四半期決算について予想と結果を確認します。

売上高とEPSについて、マーケットのアナリスト平均値と企業の発表を比べてみます。

(単位はEPSがドル、売上高が100万ドル)。

EPSと売上:予想:結果

【出典】

Posted by 南 一矢