VZ(ベライゾン)今後の見通し
ベライゾンコミュニケーションズ(Verizon Communications Inc.)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。
目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。
金利と株価:過去~現在
※チャート左目盛り:青線は株価推移、赤線は200日移動平均線
※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り
※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。
銘柄比較については関連記事(VZとTを比較:ベライゾンとAT&T)を参照
直近決算
4月27日(米国時間)にVZ(ベライゾン)は決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想1.21$→結果1.28$
・売上高:予想348.2億$→結果344億$(前年同期比+3%)
★ガイダンス
《通年》
・EPS:予想4.91$→結果4.95~4.99$
★出所
・IRプレスリリース
・予想値はstreetinsiderを参照しました
企業概要
ベライゾン(Verizon Communications Inc.、NYSE: VZ)は、米国最大級の通信企業として、ワイヤレス(携帯)・ブロードバンド(固定)を中核に、個人・法人・公共部門向けの通信サービスを提供しています。本社はニューヨーク州ニューヨーク。報告セグメントは Consumer と Business の2区分です。2025年10月にはDan Schulman氏がCEOに就任し、Hans Vestberg氏は2026年10月4日まで特別顧問として移行とFrontier統合を支援する体制になりました。[1]
高品質なネットワークとサービスの信頼性を強みとし、5Gの全国展開と固定無線アクセス(FWA)によるブロードバンド拡大を推進しています。2025年12月31日時点で、FWA契約は570万に到達しました。さらに2026年1月20日にFrontier Communicationsの買収を完了したことで、光ファイバーの提供地域は31州とワシントンD.C.に拡大しました。2026年Q1末時点では、FWAと光ファイバーを合わせたブロードバンド接続は約1,680万となっています。[2]
2025年通期の連結営業収益は1,381.91億ドル、Verizonに帰属する純利益は171.74億ドル、希薄化後EPSは4.06ドルでした。Consumerセグメントの営業収益は1,068.07億ドルで連結営業収益の約77%、Businessセグメントの営業収益は290.69億ドルで約21%を占めます。2025年末時点で、Consumerはワイヤレス小売接続約1億1,590万、Businessはワイヤレス小売ポストペイド接続約3,100万を持っていました。[3]
2026年Q1(2026年1〜3月期)の連結純利益は51億ドル、希薄化後EPSは1.20ドル、調整後EPSは1.28ドルでした。営業キャッシュフローは80億ドル、設備投資は42億ドル、フリーキャッシュフローは38億ドルでした。Frontier買収後の負債増加もあり、2026年Q1末の無担保債務は1,425億ドル、純無担保債務は1,301億ドルとなっています。[4]
配当は年次増配を継続しており、2025年9月の取締役会決議で19年連続増配となりました。2025年通期の普通株配当宣言額は1株あたり2.735ドルでした。2026年Q1には25億ドルの自社株買いを実施し、2026年通期では少なくとも30億ドルの自社株買いを目標にしています。[5]
主な事業領域は以下の通りです(2026年時点)。
★ワイヤレス(移動通信)サービス:4G/5Gの通信サービスを提供します。ポストペイド(後払い)を中心に、Consumer/Business両セグメントで端末回線・データ・付帯サービスを展開しています。2025年通期のワイヤレスサービス収入は、Consumerで693.82億ドル、Businessで143.21億ドルでした。2026年Q1は、ポストペイド電話純増が5.5万となり、同社として2013年以来初めて第1四半期のポストペイド電話純増がプラスになりました。[6]
★有線通信とデータサービス:Fios(光)による家庭向けインターネット/TV、固定ブロードバンド(FWA含む)、企業向けネットワーク・セキュリティ・マネージドサービスを提供します。2025年末時点のFWA契約は570万、2026年Q1のブロードバンド純増は34.1万で、このうちFWA純増が21.4万、光ファイバー純増が12.7万でした。2026年Q1末時点で、FWAと光ファイバーを合わせたブロードバンド接続は約1,680万です。[7]
★公共部門・政府向け:Businessセグメントとして、連邦・州・地方政府、教育機関、公共安全(First Responders)等に、専用ネットワーク、無線通信、FWA、有線ブロードバンド、セキュリティ、マネージドサービスを提供します。2025年通期のBusinessセグメント営業収益は290.69億ドルで、Enterprise and Public Sectorは135.34億ドル、Business Markets and Otherは135.81億ドル、Wholesaleは19.54億ドルでした。[8]
注: 旧来の「Verizon Media」(AOL・Yahooを包含)は、2021年にアポロ・グローバル・マネジメントへ売却され「Yahoo」に改称しました。現在のベライゾンは、デジタル広告・ストリーミングのメディア事業を中核には据えていません。[9]
ひとことで:ベライゾンは「モビリティ+ブロードバンド」の通信インフラ企業です。2026年はFrontier買収により光ファイバー網が大きく広がり、FWAとFios/Frontier fiberを組み合わせる戦略がより重要になりました。一方で、買収に伴う負債増加、競争激化、ワイヤレスサービス収入の伸び鈍化、ネットワーク障害の影響もあり、接続数・ARPA/ARPU・FWA/光ファイバー純増・フリーキャッシュフロー・レバレッジが投資上の確認点になります。[10]
【注】(出典リンク)
- 会社概要・事業区分(Consumer/Business)・CEO交代 → Verizon Annual Report Archive → Verizon 2025 Form 10-K → CEO交代発表(確認日:2026-05-10) ↩
- FWA契約数・Frontier買収完了・光ファイバー提供地域拡大 → Verizon 2025 Form 10-K → Introducing Frontier, a Verizon Company → Frontier is a Verizon company(確認日:2026-05-10) ↩
- 2025年通期営業収益・純利益・Consumer/Business売上・接続数 → Verizon 2025 Form 10-K → 2025年Q4/通期決算リリース(確認日:2026-05-10) ↩
- 2026年Q1決算・営業キャッシュフロー・設備投資・フリーキャッシュフロー・負債 → 2026年Q1決算リリース → 2026年Q1決算PDF(確認日:2026-05-10) ↩
- 配当・19年連続増配・2025年配当宣言額・2026年Q1自社株買い → 19年連続増配発表 → Verizon 2025 Form 10-K → 2026年Q1決算リリース(確認日:2026-05-10) ↩
- ワイヤレスサービス収入・ポストペイド電話純増 → Verizon 2025 Form 10-K → 2026年Q1決算PDF(確認日:2026-05-10) ↩
- ブロードバンド純増・FWA純増・光ファイバー純増・FWA/光ファイバー接続 → 2025年Q4/通期決算リリース → 2026年Q1決算PDF(確認日:2026-05-10) ↩
- Businessセグメント・公共部門/法人向け・2025年売上内訳 → Verizon 2025 Form 10-K(確認日:2026-05-10) ↩
- Verizon Media売却・Yahooへの改称 → Verizon Media売却発表 → Apollo: Yahoo買収完了(確認日:2026-05-10) ↩
- 2026年見通し・モビリティ/ブロードバンド収入・FCF・設備投資・レバレッジ → 2026年Q1決算リリース → 2026年Q1決算PDF(確認日:2026-05-10) ↩
四半期決算(EPSと売上)の推移:予想と結果
最後に、四半期決算について予想と結果を確認します。
売上高とEPSについて、マーケットのアナリスト平均値と企業の発表を比べてみます。
(単位はEPSがドル、売上高が100万ドル)。
EPSと売上:予想:結果
【出典】

