DOW(ダウ・インク)今後の見通し
ダウインク(Dow Inc.)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。
目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。
金利と株価:過去~現在
※チャート左目盛り:青線は株価推移、赤線は200日移動平均線
※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り
※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。
銘柄比較については関連記事(DOWとDDを比較:ダウインクとデュポン)を参照
直近決算
4月24日(米国時間)にダウインクは決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想0.03$→結果0.02$
・売上高:予想102.8億$→結果104億$(前年同期比-5%)
★出所
・IRプレスリリース
・予想値はstreetinsiderを参照しました
ダウ・インク(Dow Inc.)企業概要
ダウ・インク(Dow Inc.)は、素材科学の知見を基盤とし、化学品や先端材料の開発・製造・販売を通じて、持続可能な社会と産業の発展に貢献する世界有数の総合化学メーカーです。
エレクトロニクス、自動車、建築、農業、パッケージングといった多様な市場に対し、革新的なソリューションを提供。北米の強固な製造・販売基盤を軸に、ヨーロッパ、アジア、南米などグローバルに事業を展開しています。
事業セグメント
当社の事業は、以下の3つのセグメントで構成されています。
- パッケージング&スペシャリティプラスチック (P&SP)
食品包装材、工業用フィルム、各種接着剤、高機能樹脂(エラストマー)などを提供。耐久性や安全性を高め、サプライチェーンの効率化に貢献しています。 - 産業用中間体&インフラストラクチャー (II&I)
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド誘導体、苛性ソーダといった基礎化学品を製造。これらは、洗剤、医薬品、塗料、建設資材などの原料として、幅広い産業に不可欠な素材です。 - パフォーマンスマテリアル&コーティングス (PM&C)
建築用・工業用塗料、特殊コーティング剤、高機能シリコーン、接着剤などを提供。製品の性能、耐久性、意匠性を向上させ、自動車、家電、建設分野などで高付加価値を生み出します。
強みと戦略
- 技術革新
1897年の創業以来、技術革新を成長の原動力としてきました。素材科学における深い専門知識を活かし、顧客ニーズに応える高機能・高付加価値製品を開発しています。 - サステナビリティ
再生可能エネルギーの活用、リサイクル技術の開発、低炭素素材の提供などを通じ、気候変動対策と循環型経済の実現を経営の柱に据えています。 - 事業の集中
2019年の事業再編により、市場の成長性が高く、競争優位を確立できるパッケージング、インフラ、コンシューマーケアの3分野に経営資源を集中させ、収益性の向上を図っています。
沿革
- 1897年: ハーバート・H・ダウにより、ダウ・ケミカル・カンパニー(The Dow Chemical Company)として創業。
- 2019年: ダウ・デュポンからの分離・独立に伴う事業再編を実施し、新生「ダウ・インク(Dow Inc.)」としてニューヨーク証券取引所に上場。
【出典】