JPM(JPモルガンチェース)今後の見通し
JPモルガンチェース(JPMorgan Chase & Co.)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。
目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。
金利と株価:過去~現在
※チャート左目盛り:青線は株価推移、赤線は200日移動平均線
※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り
※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。
銘柄比較については関連記事(JPM/BAC:JPモルガンとバンクオブアメリカを比較)を参照
直近決算
JPM(JPモルガン)は4月14日(米国時間)に決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想5.44$→結果5.94$
・売上高:予想490.2億$→結果498.4億$(前年同期比+10%)
★出典:IRページ
★予想値は以下のページを参照しました。
streetinsider
企業概要
JPモルガンチェース(JPMorgan Chase & Co.)は、米国を本拠とする世界有数の総合金融グループです。2025年12月末時点で総資産は4.4兆ドル、株主資本は3,624億ドルに達しており、商業銀行、投資銀行、資産運用、ウェルスマネジメント、決済、カードなどをグローバルに展開しています。主要ブランドは、機関投資家・大企業向けの「J.P. Morgan」と、個人・中小企業向けの「Chase」です。[1]
米国を中心に世界各地で、リテールバンキング、投資銀行、資産運用、プライベートバンキング、商業金融、決済サービスなどを提供します。2026年1–3月期(Q1)には、純利益165億ドル、報告ベースの収益498億ドル、管理ベースの収益505億ドルを計上しており、金利収入、マーケット業務、投資銀行手数料などが業績を支えました。[2]
JPMの起源は、J.P.モルガン、チェース・マンハッタン銀行など歴史的な有力行の合併・再編にさかのぼります。現在の事業区分は3セグメントで、①Consumer & Community Banking(CCB) ②Commercial & Investment Bank(CIB) ③Asset & Wealth Management(AWM)です。2024年末から、従来のCommercial Bankingなどを再編し、ホールセール事業をCIBに集約する形になっています。[3]
JPMは、以下の主要な事業セグメントで展開しています。
★Consumer & Community Banking(C&CB):個人および小規模事業者向けの預金、住宅ローン、クレジットカード、自動車ローン、日常バンキング、個人向けウェルスマネジメントなどを提供します。支店、ATM、モバイル、オンライン、電話などのチャネルを組み合わせ、Chaseブランドで米国の個人金融に強い基盤を持っています。2025年通期のCCB収益は760億ドルで、2025年末時点の顧客関係は9,400万、デジタル利用者は7,500万とされています。[4]
★Commercial & Investment Bank(C&IB):大企業、金融機関、政府、機関投資家向けに、投資銀行、M&A助言、株式・債券引受、マーケットメイク、為替・金利・コモディティ取引、リスク管理、決済、商業銀行機能などを提供します。2026年1–3月期には、CIB収益が前年同期比19%増、マーケット収益が過去最高の116億ドル、投資銀行手数料が前年同期比28%増となりました。[2]
★Asset & Wealth Management(A&WM):機関投資家、富裕層、個人投資家向けに、資産運用、投資管理、プライベートバンキング、退職関連サービス、アドバイスを提供します。2025年末時点の運用資産残高(AUM)は4.8兆ドル、顧客資産は7.1兆ドルに拡大しており、市場上昇と資金流入が成長を支えました。[5]
2008年の金融危機後もリスク管理体制を強化し、2023年には当局の競売を通じてファースト・リパブリック銀行(First Republic Bank)の預金の全額と資産の大部分を承継しました。FDICによれば、2023年5月1日時点でFirst Republic Bankの全預金と実質的にすべての資産をJPMorgan Chase Bank, N.A.が引き継いでいます。これにより、富裕層向けバンキングやウェルスマネジメントの顧客基盤を拡大する機会も得ました。[6]
テクノロジー面では、ブロックチェーン基盤「Kinexys(旧Onyx)」を通じて、機関投資家・大企業向けのプログラマブル決済、資産トークン化、グローバル市場でのほぼリアルタイム決済などに取り組んでいます。JPM Coinは、Kinexys上で提供される銀行預金に裏付けられたデジタル決済手段として位置づけられています。[7]
ミニ解説
・3セグメント体制:現在は「CCB/CIB/AWM」の3本柱で開示されており、個人金融、ホールセール金融、資産運用・富裕層ビジネスの全体像を把握しやすくなっています。
・収益力の分散:金利収入だけでなく、カード、投資銀行、マーケット、決済、資産運用など複数の収益源を持つ点がJPMの強みです。
・富裕層・デジタル戦略:First Republicの承継で富裕層顧客との接点を広げ、Kinexysでは大口決済や市場インフラのデジタル化を進めています。
【注】(出典リンク)
- 会社概要・2025年末の総資産・株主資本 → JPMorgan Chase & Co. 2025 Annual Report / Form 10-K → JPMorganChase: Our Business(確認日:2026-05-10) ↩
- 2026年Q1決算・CIB業績 → JPMorganChase 1Q26 Earnings Press Release → Quarterly Earnings(確認日:2026-05-10) ↩
- 最新セグメント(CCB/CIB/AWM) → JPMorgan Chase & Co. 2025 Annual Report / Form 10-K → Annual Reports(確認日:2026-05-10) ↩
- CCBの業務範囲・2025年の顧客数・デジタル利用者・収益 → JPMorgan Chase & Co. 2025 Annual Report / Form 10-K → Chase Official Site(確認日:2026-05-10) ↩
- AWMのAUM・顧客資産 → JPMorgan Chase & Co. 2025 Annual Report / Form 10-K → J.P. Morgan Asset Management(確認日:2026-05-10) ↩
- First Republicの承継内容 → FDIC Press Release(2023年5月1日) → JPMorgan Chase IR Release(2023年5月1日)(確認日:2026-05-10) ↩
- Kinexys・JPM Coinの概要 → Kinexys by J.P. Morgan → JPM Coin(確認日:2026-05-10) ↩
四半期決算(EPSと売上)の推移:予想と結果
最後に、四半期決算について予想と結果を確認します。
売上高とEPSについて、マーケットのアナリスト平均値と企業の発表を比べてみます。
(単位はEPSがドル、売上高が100万ドル)。
EPSと売上:予想:結果
【出典】
