DOW(ダウ・インク)今後の見通し

素材

ダウインク(旧ダウケミカル)の将来性を図るために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。

銘柄比較については関連記事(DOWとDDを比較:ダウインクとデュポン)を参照

直近決算

7月24日(米国時間)にダウインクは決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想-0.16$→結果-0.42$
・売上高:予想102.4億$→結果101億$(前年同期比-7%)
★出所
IRプレスリリース
・予想値はstreetinsiderを参照しました

ダウ・インク(Dow Inc.)企業概要

ダウ・インクは、素材科学の知見を基盤とし、化学品や先端材料の開発・製造・販売を通じて、持続可能な社会と産業の発展に貢献する世界有数の総合化学メーカーです。

エレクトロニクス、自動車、建築、農業、パッケージングといった多様な市場に対し、革新的なソリューションを提供。北米の強固な製造・販売基盤を軸に、ヨーロッパ、アジア、南米などグローバルに事業を展開しています。

世界30カ国に91の製造拠点を持ち、約36,000人の従業員を擁しています(2024年末時点)。

事業セグメント

その事業は、以下の3つのセグメントで構成されています。

  • パッケージング&スペシャリティプラスチック (P&SP)
    ポリオレフィンを中心とする幅広い製品群と独自触媒・プロセス技術を活かし、食品包装材、工業用フィルム、各種接着剤、高機能樹脂(エラストマー)などを提供。社内のハイドロカーボン&エナジー事業によるエチレン等の一貫体制を背景に、耐久性や安全性の向上、サプライチェーン効率化に貢献します。
  • 産業用中間体&インフラストラクチャー (II&I)
    Industrial SolutionsPolyurethanes & Construction Chemicals(CAV〈塩素・苛性ソーダ〉を含む)の2事業で構成。エチレンオキサイドやプロピレンオキサイド誘導体、アミン、溶剤、グリコールエーテル、ポリウレタン原料(MDI・ポリオール等)を製造・供給し、洗剤、医薬品、塗料、建設資材、モビリティなどの幅広い用途に不可欠な中間体・配合品を提供します。
  • パフォーマンスマテリアル&コーティングス (PM&C)
    Coatings & Performance MonomersConsumer Solutions(シリコーン等)で構成。建築用・工業用塗料、特殊コーティング剤、高機能シリコーン、接着剤などを提供し、製品の性能・耐久性・意匠性を向上。自動車、家電、建設分野などで高付加価値を生み出します。

強みと戦略

  • 技術革新
    1897年の創業以来、技術革新を成長の原動力としてきました。素材科学における深い専門知識を活かし、顧客ニーズに応える高機能・高付加価値製品を開発しています。
  • サステナビリティ
    再生可能エネルギー活用やリサイクル材活用(2024年に米国のメカニカルリサイクラーCirculusを買収)、低炭素素材の提供を推進。カナダ・フォートサスカチワンでは、世界初のスコープ1・2正味ゼロのエチレン一貫設備「Path2Zero」計画を進行中です。
  • 事業の集中とポートフォリオ最適化
    2019年の分社独立以降、パッケージング、インフラ、モビリティ/コンシューマー分野に経営資源を集中。近年は欧州ポリウレタン資産の戦略的見直しや、2024年のラミネート用接着剤事業の売却など、資産入替も進めています。

沿革

  • 1897年: ハーバート・H・ダウにより、ダウ・ケミカル・カンパニー(The Dow Chemical Company)として創業。
  • 2015年12月: ダウとデュポンが対等合併を発表。
  • 2017年8月31日: 両社の合併が完了し、ダウ・デュポン(DowDuPont)が発足。
  • 2019年: 4月1日にマテリアルサイエンス部門が「ダウ(Dow Inc.)」として分離・上場。6月1日にアグリ部門「コルテバ(Corteva)」が分離、残存会社は「デュポン(DuPont)」に改称。

【出典】

四半期決算(EPSと売上)の推移:予想と結果

最後に、四半期決算について予想と結果を確認します。

売上高とEPSについて、マーケットのアナリスト平均値と企業の発表を比べてみます。

(単位はEPSがドル、売上高が100万ドル)。

【出典】

Posted by 南 一矢