GM(ゼネラルモーターズ)今後の見通し

バフェット銘柄,消費財

ゼネラルモーターズ(General Motors Company)の今後の見通しを考えるために、まず、金利と株価チャートの推移を参照し、次に、直近の決算を確認します。

目標株価やPERなどの情報も踏まえて主な指標についても掲載します。

金利と株価:過去~現在

※チャート左目盛り:青線は株価推移赤線は200日移動平均線

※チャート右目盛り:緑線は10年国債利回り

※株価の成長率や前日比(前日始値~前日終値)、52週高値/安値のほか、PER(株価収益率)、時価総額、株式数、取引の出来高などの内容を更新。リアルタイムは無理ですが株価は最大20分ディレイでフォロー。

銘柄比較については関連記事(GMとFを比較:ゼネラルモーターズとフォードモーター)を参照

直近決算

2024年10月22日(米国時間)にGM(ゼネラルモーターズ)は決算を発表しました。
★業績
《四半期》
・EPS:予想2.4$→結果2.96$
・売上高:予想447.4億$→結果487.6億$(前年同期比+11%)
★ガイダンス
《通年》
・EPS:予想9.97$→結果10~10.5$
★出所
IRプレスリリース
・予想値はstreetinsiderを参照しました

企業概要

ゼネラルモーターズ(General Motors Company)は世界3位の自動車メーカーです。

GMは、キャデラック、シボレー、ビュイック、GMCブランドの中型・大型車やSUV、トラック等を製造・販売。

自動車保険や自動車ローン、自動車部品、アクセサリ、アフターサービスなどのサービスも提供しています。

GM北米(GMNA)、GMインターナショナルオペレーションズ(GMIO)、GMファイナンシャル(GMF)、クルーズ(自動運転車開発部門)の4部門で事業を運営。

(※GMFは、アメリクレジットを買収後、2010年に設立された自動車ローンを手掛ける子会社。クルーズはまだ自動運転車を開発中で販売をしていない)

社史をさかのぼると、2008年に77年もの間、キープしてきた自動車業界でのナンバーワンの座を失い、09年にリーマンショックで経営破たん。

しかし、2010年に再上場し、11年には販売台数で世界トップに返り咲きました。

12年に仏プジョー・シトロエンの株式を7%ほど取得。同社と部品を共有化しています。

13年には米財務省が保有するGM株を全売却し、GMは政府管理下から抜け出しました。

16年に買収したクルーズは、その後、自動運転車の開発強化に活かされています。

17年には仏PSAグループに欧州事業(独オペル、英ボクソール、GMフィナンシャルの欧州部門)への売却を決定。

欧州を撤退し、豪州と韓国、カナダの工場を閉鎖するなどして、世界規模での再編を進めています。

世界的な環境問題への関心の高まりに合わせて、2035年までにガソリン車を全廃する方針を打ち出しました。

EVに関してはホンダと提携。新型電池技術を活用し、2020年7月に中国で電気SUVを発売しました。その後、スーパートラックの「ハマー」などEVに力を入れています。

また、米国内でバッテリー工場を新設し、水素燃料電池技術の開発を進めています。

中国市場も重視しており、EV用バッテリー生産では韓国LG化学と合弁事業を設立しています。

【事業構成】

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【地域別売上高】

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Posted by 南 一矢