【NOC】ノースロップグラマンの株価と決算、配当

宇宙開発,資本財,軍事株

ノースロップグラマン(NOC)は世界ナンバーワン国家である米国を軍事面から支える企業です(米政府向けの売上が約85%の国防大手)。

グラマンはステルス爆撃機(B2)をつくり、ステルス攻撃機F35ではレーダー等の通信システムを担いました。高性能レーダーや無人機の運用、早期警戒機、電子戦技術などは特に優れており、技術面で米軍の優越性を支えています。

その事業分野は以下の四分野に分かれています。

  • 航空システム:F35のレーダー等、無人機・有人機の飛行システム
  • ミッションシステム:センサーなど
  • 宇宙システム:軍事衛星など
  • 防衛システム:ミサイルディフェンスなど

事業別に見た売上高は以下の通り(S=システム)。

年/月 20/12 21/12
航空S 33% 32%
ミッションS 27% 28%
宇宙S 24% 30%
防衛S 21% 16%
重複削除 -5% -6%

NOCが特に優れているのは、軍の中枢を担う情報システム(C4ISR)です。

(※C4ISRとは、指揮(Command)、統制(Control)、通信(Communication)、コンピューター(Computer)の4つのCと、情報(Intelligence)、監視(Surveillance)、偵察(Reconnaissance)のこと)

地域別売上高は米国が8割程度を占めています。

年/月 18/12 19/12 20/12 21/12
米国 85% 85% 86% 86%
国際 15% 15% 14% 14%

グラマン社の日本語版記事では、以下のようにPRしていました。

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ノースロップグラマンは、F-35Aの主要構成品であるレーダー、通信、航法の各システム及び中央胴体部を防衛省殿に納入し、これらの製品を通じて日本の産業界とのパートナーシップ構築に重点を置いています。

航空自衛隊殿は、F-4、F-35、E-767AWACS、C-130航空機に、レーダー、電子戦装置、航法装置、IFFシステム等の様々なノースロップ・グラマン製ミッション及びフライト・アビオニクス(※飛行のための電子機器類のこと)を搭載し運用しています(※F4は戦闘機、E767は早期警戒管制機、C130は輸送機)。

海上自衛隊殿は、ノースロップ・グラマン製の空中照射レーザー・機雷探知システム(ALMDS)とAQS-24A機雷掃討ソナーをMCH-101掃海ヘリコプターに搭載して運用しています。

陸上自衛隊殿は、ノースロップ・グラマン製のロングボウ・レーダーとAPR-39レーダー警報装置をAH-64Dに搭載して運用しています。

ノースロップ・グラマンは世界有数のグローバル・セキュリティー・カンパニーとして、各国政府機関及び民間のお客様に対し、無人システム、サイバー、C4ISR、ロジスティクス及び近代化の分野において、革新的システム、製品、並びにソリューションを提供しております。

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グラマン社の技術がなければ、自衛隊は動けません。

ある意味では、この技術が日本を北朝鮮の野心から守っているので、朝鮮半島情勢が緊迫化した時に株価が上がるのは当然だったとも言えます。

過去~現在株価

※左目盛り:青線は株価推移(最大20分ディレイ)赤線は200日移動平均線

※右目盛り:緑線は10年国債利回り

※主要指標の単位 時価総額:億ドル、株式数:億、1日の平均取引量:100万ドル


配当利回りと配当性向

さらに、配当利回りを見てみます。

権利落ち日 配当 利回り 株価
2022/8/28 1.73 1.36% 485.1
2022/5/30 1.73 1.37% 470.8
2022/2/27 1.57 1.53% 409.7
2021/11/28 1.57 1.74% 354
2021/8/29 1.57 1.66% 364.8
2021/5/31 1.57 1.62% 365.9
2021/2/28 1.45 1.99% 291.7
2020/11/29 1.45 1.85% 306
2020/8/30 1.45 1.61% 344.8
2020/5/31 1.45 1.61% 335.2
2020/2/23 1.32 1.45% 365
2019/12/1 1.32 1.47% 351.8

配当性向の推移もモーニングスター(MS)社のデータで確認してみましょう。
★配当性向=1株当たり配当÷EPS×100〔純利益から配当金を支払っている割合〕
★単純計算=EPS÷1株配当。MS試算=モーニングスター社の試算値

年/月 EPS 配当 配当性向
(GAAP) 単純計算 MS試算
08/12 -3.77 1.57 -41.6 28.4
09/12 5.21 1.69 32.4 34.7
10/12 6.82 1.84 27 27.1
11/12 7.52 1.97 26.2 28.4
12/12 7.81 2.15 27.5 27.5
13/12 8.35 2.38 28.5 27.8
14/12 9.75 2.71 27.8 27.8
15/12 10.39 3.1 29.8 29
16/12 11.32 3.5 30.9 28.9
17/12 16.34 3.9 23.9 28.3
18/12 18.49 4.7 25.4 28.7
19/12 13.22 5.16 39 28.4
20/12 19.03 5.67 29.8 37.7
21/12 43.54 6.16 14.1 21.2


四半期決算 予想:結果

さらに、四半期決算のEPSと売上の予想を整理してみます。
(※下記図表では、Y=年度決算、Q=四半期決算、日/月=データの日時、その右欄にあるのは1カ月前、2か月前の予想値を記載。データの主な出所は英語版のヤフーファイナンス。)。

★EPS:予想と結果

予想 9/5 1月前 2月前
Y:2023 27.13 27.31 27.29
Y:2022 24.74 24.83 24.81
Q:22/12 6.47 6.38 6.36
Q:22/9 6.12 6.27 6.27
EPS 予想 結果
22/6 6.10 6.06 -0.04 -0.7
22/3 5.96 6.10 0.14 2.3
21/12 5.96 6.00 0.04 0.7
21/9 5.99 6.63 0.64 10.7
21/6 5.83 6.42 0.59 10.1
21/3 5.48 6.57 1.09 19.9
20/12 5.76 6.59 0.83 14.4
20/9 5.64 5.89 0.25 4.4
20/6 5.32 6.01 0.69 13.0
20/3 5.51 5.48 -0.03 -0.5
19/12 4.77 5.61 0.84 17.6
19/9 4.77 5.49 0.72 15.1
19/6 4.68 5.06 0.38 8.1
19/3 4.59 5.06 0.47 10.2
18/12 4.32 4.93 0.61 14.1
18/9 4.37 5.80 1.43 32.7
18/6 3.83 3.93 0.10 2.6
18/3 3.61 4.21 0.60 16.6

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★売上高:予想と結果

予想 9/5 1月前 2月前
2023 38110 38110 38110
2022 36300 36520 36540
Q:22/12 9550 9440
Q:22/9 9130 9210 9220
売上 予想 結果
22/6 9,070 8,800 -270 -3.0
22/3 8,880 8,800 -80 -0.9
21/12 8,990 8,640 -350 -3.9
21/9 8,940 8,720 -220 -2.5
21/6 8,770 9,200 430 4.9
21/3 8,530 9,160 630 7.4
20/12 9,270 10,210 940 10.1
20/9 8,860 9,080 220 2.5
20/6 8,630 8,880 250 2.9
20/3 8,474 8,620 146 1.7
19/12 8,850 8,721 -129 -1.5
19/9 8,570 8,475 -95 -1.1
19/6 8,418 8,456 38 0.5
19/3 8,326 8,189 -137 -1.6
18/12 8,123 8,156 33 0.4
18/9 8,009 8,085 76 0.9
18/6 7,103 7,119 16 0.2
18/3 6,606 6,735 129 2.0

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通年決算(GAAP)

最後に、通年決算の数字を見てみます(以下、売上、利益、資産、負債、資本、キャッシュフローなどの単位は百万ドル。EPS=希薄化後EPS)。

損益計算(売上、純利益等)

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NOC 売上高 営業CF 同マージン 純利益
08/12 32315 3211 10% -1262
09/12 27650 2133 8% 1686
10/12 28143 2453 9% 2053
11/12 26412 2115 8% 2118
12/12 25218 2640 10% 1978
13/12 24661 2483 10% 1952
14/12 23979 2593 11% 2069
15/12 23526 2162 9% 1990
16/12 24706 2813 11% 2043
17/12 26004 2613 10% 2869
18/12 30095 3827 13% 3229
19/12 33841 4297 13% 2248
20/12 36799 4305 12% 3189
21/12 35667 3567 10% 7005

同マージン=営業キャッシュフローマージン。15%もあれば優良。通常、売上高>営業CF>純利益となる。営業CF<純利益となる企業は粉飾決算の可能性あり。

EPSや営業利益率など

NOC SG(%) EPS DSO
08/12 7% -3.77 41.6
09/12 -14% 5.21 44.8
10/12 2% 6.82 43.2
11/12 -6% 7.52 41
12/12 -5% 7.81 41.4
13/12 -2% 8.35 39.7
14/12 -3% 9.75 42.7
15/12 -2% 10.39 44.1
16/12 5% 11.32 48.7
17/12 5% 16.34 63.4
18/12 16% 18.49 78.5
19/12 12% 13.22 71.8
20/12 9% 19.03 65.9
21/12 -3% 43.54 71.2

※SG(セールスグロース):売上高成長率(前年度比)
※DSO(デイズ・セールス・アウトスタンディング):売掛金回収に必要な日数。売掛金÷1日平均売上高で計算。期末に無理して売込みをかけてEPSをよい数値にした企業の場合は、売掛金が増え、DSOの数値が大きくなる。

バランスシート

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NOC 総資産 総負債 株主資本 自己資本率
08/12 30197 18277 11920 39%
09/12 30252 17565 12687 42%
10/12 31410 17974 13436 43%
11/12 25411 15075 10336 41%
12/12 26543 17029 9514 36%
13/12 26381 15761 10620 40%
14/12 26572 19337 7235 27%
15/12 24424 18902 5522 23%
16/12 25614 20355 5259 21%
17/12 35128 27996 7132 20%
18/12 37653 29466 8187 22%
19/12 41089 32270 8819 21%
20/12 44469 33890 10579 24%
21/12 42579 29653 12926 30%

ROAとROEなど

NOC ROA ROE 流動比率
08/12 -4% -11% 111%
09/12 6% 13% 124%
10/12 7% 15% 137%
11/12 8% 20% 126%
12/12 7% 21% 139%
13/12 7% 18% 163%
14/12 8% 29% 139%
15/12 8% 36% 116%
16/12 8% 39% 122%
17/12 8% 40% 235%
18/12 9% 39% 117%
19/12 5% 25% 113%
20/12 7% 30% 160%
21/12 16% 54% 130%

★ROA=当期純利益÷総資産 ※総資産を用いて企業があげた利益の割合
★ROE=当期純利益÷自己資本 ※投下資本に対して企業があげた利益の割合
★流動比率=流動資産÷流動負債 ※短期的な支払い能力を見る指標

キャッシュフロー

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NOC 営業CF 投資CF 財務CF
08/12 3211 -626 -2044
09/12 2133 866 -1229
10/12 2453 -760 -1266
11/12 2115 680 -3494
12/12 2640 -84 -1696
13/12 2483 -346 -849
14/12 2593 -645 -3235
15/12 2162 -431 -3275
16/12 2813 -805 -1786
17/12 2613 -889 6960
18/12 3827 -8878 -4595
19/12 4297 -1207 -2424
20/12 4305 -1211 -432
21/12 3567 2058 -7002