レイ・ダリオのポートフォリオ(保有銘柄を一覧)

経済問題

レイ・ダリオは(Ray Dalio)は米国の投資家・ヘッジファンドマネージャーです。

その人生の概要とポートフォリオを紹介してみます。

レイ・ダリオの歩み

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※写真出所はWIKI

1949年8月8日にニューヨークで生まれ、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得後、いくつかの金融会社で働きました。

しかし、自分のやり方に合わない組織に馴染めず、1971年に独立してブリッジウォーター・アソシエイツというヘッジファンドを設立しました。

ブリッジウォーター・アソシエイツは経済動向に基づくグローバルマクロ運用を専門とし、ピュアアルファ、オールウェザー、ピュアアルファ・メジャーマーケットの3つのファンドを提供しています。

彼らの運用は市場全体の動きとは異なるプラスのリターンを目指し、市場平均を上回る成果を出しています。

安定した成績を上げ続け、世界最大のヘッジファンドになりました。

2017年には『PRINCIPLES(プリンシプルズ) 人生と仕事の原則』という書籍を出版し、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに入りました。

ブリッジウォーターはサブプライムショックを見事に乗り切ったものの、2020年のパンデミック以降、大きな損失を出し、2022年にレイダリオ氏は経営の第一線を引きました。

後を継いだニア・バー・ディア氏は、大幅な経営方針の変革を行うことを広言しています。

資産運用について

レイ・ダリオは革新的な資産運用手法の提唱者であり、リスクパリティや為替オーバーレイ、ポータブルアルファ、グローバルインフレ連動債運用などの手法を開発しました。

その詳細は一般人にはわかりにくいので、そのオールウェザー(全天候型)の投資スタイルを以下のように説明していました。

(アンソニー・ロビンズ著『世界のエリート投資家は何を考えているのか』)

★1:株式には債券の3倍のリスクがある。
★2:資産価格の変動要因は「好景気」「不景気」「インフレ」「デフレ」
★3:株式・債券・コモディティを組み合わせて、それらが織りなす季節の変動に備える分散投資が必要
★4:個人投資家向けにその配分を概略で述べると、以下の通りになるという。
・株式指数(SP500等):30%
・中期米国債:15%
・長期米国債:20~25%
・金:7.5%
・コモディティ取引:7.5%

保有銘柄50種を一覧

ご本人は、金融工学を用いてもっと複雑な投資をしているらしいので、前掲の配分は「言ってみれば・・・」というざっくりした議論です。

公開情報に基づいてポートフォリオを見ていくと、その上位銘柄は以下の通りでした。

個別株ばかりに見えますが、前掲の資産価格の四つの変動要因に合わせて、他の資産クラス(債券や商品)も含めて不測の事態へのヘッジをしているものと推測されます。